Xリーグは、日本のアメリカンフットボール社会人リーグのリーグ戦名です。サッカーでいうところのJリーグと同じですね。

このXリーグ、大会のしくみが独特で、非常に分かりにくくなっています。Xリーグの公式サイトではより分かりやすくなったと言っているのですが、私にはもっと分かりにくくなった気がします(笑)

今回はそんなXリーグのリーグ戦の仕組みについて調べてみました。ポイントはNFA式リーグ戦と地区(ディビジョン)がポストシーズンと関係ないことの2点ですよ!


☆NFA式リーグ戦って総当たりじゃないの?

Xリーグ最大の謎は、総当たり戦を行わないところにあります。

日本で行われるたいていのスポーツでは、リーグ戦は総当たり(全チームが対戦)で行われることが多いです。これが一番公平だからですね。

Xリーグでも前は総当たりをやっていました。が、2016年からこれをやめてしまいました。

Xリーグによると、総当たりでは実力差が開いたチームとの対戦がどうしても出てきてしまい、お客さんに面白い試合を見せられないことがあるため、ということだそうです。

確かに、100-10みたいな試合だと、一方的過ぎてちょっとつまんないですよね~。

では総当たりをやめてどうしたのか?

それが、NFA式リーグ戦です。

そもそもXリーグは18チームを「EAST」・「CENTRAL」/「WEST」の3地区(ディビジョン。各地区6チーム)に分けて順位を争っていました。初期は単純に各地区の上位がポストシーズンに進んでいたのですが、これだと他地区のチームと試合が行われないので、2015年までは各地区の上位と下位を集めたセカンドステージを設けて、そこからポストシーズン進出チームを決めていました。

2016年からはこれをさらに進めて、従来のセカンドステージをいきなり始めることにしたのです。ただし、今まではセカンドステージが3チーム×3ブロックで、各チームはブロック内総当たりの2試合行っていたのを、ブロックを廃止して総当たりではない6試合制(NFA式リーグ)に変更しました。

ん、さっそく分かりにくい!

図示してみました。

Xリーグ旧方式

Xリーグ新方式

こう見ると、シンプルと言えばシンプルな気もしますね(笑)

そして先ほどもちらっと書きましたが、このSUPER9、BUTTLE9内での試合を総当たりではなく、人工的に組んだカードで6試合行うのがNFA式リーグになります。

具体的にどういう風にカードを組み合わせているかというと、まず前半3試合は同じ地区のチームとの試合をします。地区内には6チームあるので総当たりなら5試合行うところですが、実力が離れたチームとの2試合は行いません。そして後半3試合は他地区の実力が近いところ同士で試合を行います。昨年のEAST1位とCENTRAL1位の対戦みたいなことです。

例えば、今年優勝した「富士通フロンティアーズ」(昨年EAST1位・SUPER9所属)は、

  • 第1節 対LIXIL(昨年EAST2位)
  • 第2節 対アサヒビール(昨年EAST3位)
  • 第3節 対東京ガス(昨年EAST4位・BUTTLE9所属)
  • 第4節 対パナソニック(昨年WEST1位)
  • 第5節 対アサヒ飲料(昨年WEST3位)
  • 第6節 対オービック(昨年CENTRAL1位)

といった具合になっていました。

実力が近いところをあてる都合上、SUPER9のチームがBUTTLE9のチームと対戦することも起こります。総当たりではないために発生する独特なカードですね。

このような独特なリーグ戦を経て、SUPER9の上位6チームはポストシーズンに無条件で進出が決まります。SUPER9の7位・8位とBUTTLE9の1位・2位のチームはワイルドカード決定戦を行い、勝ったチームがポストシーズンに進みます。ポストシーズン(トーナメント)の決勝が社会人日本一決定戦の「ジャパンXボウル」になります。

ちなみにSUPER9の最下位は、SUPER9にもかかわらずポストシーズンに進出できません。これもかなり独特なルールですね。

ところで、旧方式では重要だった「地区」(ディビジョン)の話が、新方式ではほとんど出てきません。これがXリーグの方式を難しくしている要因です。

地区はいったい何のためにあるんでしょうか?


☆ディビジョンはどこ行った?

ディビジョンも一応残っています。が、ポストシーズン進出には一切絡みません。普通地区制をとるスポーツではポストシーズン進出と地区内順位は密接に絡むのですが、Xリーグでは全然関係なくなっています。結果、「ディビジョンって何のためにあるの?」となってしまい、こんがらがってしまうのです。

簡単に整理すると、ディビジョンの意味は以下3つです。

  1. 前半戦のカードを決める
  2. 来年の「SUPER/BUTTLE9」の振り分けを決める
  3. X2リーグとの入れ替え戦進出チームを決める

1は先ほども書きましたね。一番重要なのが2で、シーズン中はディビジョンは全然関係ないのですが、来年を見据えるととても重要になります。なぜならSUPER9(ディビジョン内順位上位3チーム)に入った方がポストシーズンに出られる確率が断然高いからです。

ディビジョン内順位は基本的に、SUPER9とBUTTLE9での順位がそのまま適用されます。SUPER9は1~9位、BUTTLE9は10~18位になるので、ディビジョン内でもそのまま上位順に順位が決まります。

例えば、EAST所属の6チームが、S1位・S3位・S9位・B1位・B4位・B6位なら、左から順にEAST1位~6位になります。で、EAST1~3位は来年のSUPER9になります。

が、これだと一度でもSUPER9に入ったチームはずっとSUPER9に居続けることになってしまいますよね。SUPER9で最下位になってもディビジョン内では自動的に3位ですから。そこで、3位と4位は順位決定戦を行って最終的な順位を確定させます。SUPER9とBUTTLE9の入れ替え戦みたいなもんですね。(なお、順位決定戦は行われない場合もありますが、それについては省略します)

3は単純で、各ディビジョンの最下位は、下位リーグであるX2リーグの上位チームと入れ替え戦を戦うことになります。

ディビジョン制を採用しているのに、ディビジョンが直接ポストシーズン進出に絡まないというのが非常に厄介なのです。

でも、この記事であなたもXリーグの仕組みが分かったことでしょう!

ぜひ、来年のXリーグを楽しんでくださいね!

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