料理していると油が跳ねて嫌な思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。
でも、そもそもなんで油跳ねが起こるのでしょうか。
今回はそれを調べてみましたよ。
1.油跳ねの正体は水蒸気爆発!
油跳ねとは何かと言われれば「水蒸気爆発」というのが答えになります。
水が熱くなると蒸発して水蒸気になるのは皆さんご存知だと思います。
実はこのとき、水は体積(大きさみたいなものです)が1000倍以上に膨らんでいます。
この急激に膨らむ水の性質が油跳ねの原因です。
水と油は気体になる温度が違います。
水は100℃で沸騰して気体(つまり水蒸気)になりますが、油は種類によって様々ですが水よりは高いです。
ということは、油の中に水が入ったらどうなるでしょうか。
100℃を超えていれば水は沸騰して蒸発しようとしますよね。ですが、油はまだ液体のままです。同時に水は1000倍以上に膨らみます。
このため、水は行き場を失って油の中で膨れることになります。そして、油が耐えきれなくなると水を取り囲んでいた油の膜が破れて水が空気に触れます。
すると一気に水は蒸発しますが、1000倍以上の体積になったものが一気に抜けるので爆発的な現象になります。いわゆる水蒸気爆発です。
このとき、油も一緒に飛び跳ねるのです。
これが油跳ねの正体です。
2.火が付いた油に水を入れてはいけない理由
この油跳ねが最悪のかたちで現れるのが、火がついてしまった油に水を入れてしまう行為です。
これをすると油跳ねと同じ原理で水蒸気爆発が起こり、油が飛び散ります。
料理の油なら熱いだけで済みますが、この油には火がついています。
ということは油と一緒に火も飛び散るのです。
こうなると、あちらこちらに飛び火して火事になってしまいます。
たかが油跳ねですが、されど油跳ねなのです。